市場信仰にいつまでも頼っていては今以上に不平等の拡大に苦しむ。労力者は疎外され第2のトランプを防げない。
今のエリートは大学の学位がない人々を見下して「不平等を是正する為に学位をとればいいのに、努力しない人が悪い。」という種の小人の感想を持っているのではないか?!
レーガン サッチャーらが標榜した新自由主義、能力主義から脱し、労力の尊厳を取り戻すべきである。
人々の貢献を適切に評価し労働の尊厳を高める為に、報酬が貢献の尺度という思い込みも払拭し、道徳的に子育てなど家庭内の無償労働を含め、真に価値ある貢献とは何か、各人の役割にどう敬意を払うべきかについて真摯に論議する必要が大である。
その為にも我々一人ひとりが日常生活の中で常に民主主義を求めるのは、形式的な完全平等ではなく実質的平等であり、異なる背景を持つ人々が混ざり合い、そこでは私達が連帯感を築き、市民社会で互いに責任を負う存在であることを学び覚知する必要があるのである。
令和7年1月22日 廣 田 稔