20世紀まで日本には目標があった。武士が人を切りまくって明治維新をやり遂げ、その後「富国強兵、殖産興業」欧米列強に伍する近代国家を五代友厚らを筆頭にして目指した。
日本は農業国家であるのに背伸びしすぎた。そして敗戦、1956年の経済白書で「もはや戦後ではない」と結んだ。その事由が要するに「一人当たりのGNPが戦前の水準を超えた」というのである。その後日本人の多くが金儲けに走った。そして日本は金持ちになったと言われ国力が増したと誤解した。しかし、その後バブル崩壊して国民が「腑抜け」となった。政官財学術メディアの指導者を先頭に!
何故か?我々が日本の国家的な目標を持っていないからである。目標を失ったから自分一人の立身出世と私利私欲に走った。自己責任原則論を標榜して…
日本の衰退と崩壊の手じまいの仕方を学ぶしかないところに来ている。その衰退した日本の手じまいの仕方を!
いかに国力や軍事力がなくても国民が腑抜けにならぬように、皆で日本の未来を共に展望する必要がある。その想像力をいかにして我らのものにできるのか?!
今一度、我々で我々の生きている意味を考えながら坂の上の雲を描いてみよう。
令和5年6月14日
廣 田 稔