日本人一人当たりのGDPは世界三三位で韓国よりも低い。
これから日本経済はダウンサイジング対応策が必須である。
和とか絆とかワンマンチームと言葉をもて遊ぶだけでは全く対応できるものではない。
司馬遼太郎の「坂の上の雲」よりも「峠」を推薦する。河井継之助の心情を我々は己の体内に呼び起こす必要大である。
日露戦争で日本は勝っていない。
米国のユダヤ等金融機関に「日本の戦時公債をかえ、ロシアの戦時公債は買うな」と呼びかけてくれてたジェイコブ・シナのおかげである。シナはロシアの皇帝が行ったポグロムのユダヤ人迫害への仕返しとして、呼びかけてくれたのである。
さて、その後のポーツマス条約で賠償金の支払いがないと憤った民衆が小村寿太郎を国賊とののしり、日比谷焼き討ち事件まで起こした。
それが日本ポピュリズムの始まりだ。それらが我々日本人の身体に内在化していると思われる。その事を何より覚知して、国民は生きていかねばならない。
国家理性には「建前」や「抑制」「理念」が必要であり、それらは歴史から学ぶ必要がある。
国民感情は国家理念と対極にある。国民感情、人の受けを基準にする政治家は排除されるべきである。
政治家は「皆さんには納得がいかないかもしれないけれども、ここは国益を考えて納得してもらわないと困る」と情理を尽くして説明しなければならない。
本音でものを言えるか?歴史を学んでいるか?負け方を知っているか?反対意見を尊重できるか?
只、日本人は自らの後進性を進んで認めて、その補正に取り組むことが出来る。明治維新や敗戦で実証済である。
マッカーサーに、「日本人の精神年齢は12歳」と言われても、別に怒らず、「そうだよな」とあっさり受け入れたとのことである。
令和5年2月末日
廣 田 稔