活動レポート

TOMOATSU GODAI PROJECT

オンラインとオフライン

スマートフォンでの他人の評価は瞬時のもので、楽しめばよいがそれを行動の価値基準としてはならない。その評価のなかには人間の身体が存在である。身体なくして自己の人生も始まらない過去も存在していないことになる。

スマートフォンの中では各人が自分自身の経験、命の授かり方との接触なり考察を経ていないからである。歴史的に正しい評価が出来るとは思われない。単なる表層的な感情だけである。しかしその感情を多く集めるとポピュリズムが生まれてくる。自由主義の物語は人間の自由をもっとも価値のあるものとして大切にしている。そのため国民投票や選挙を基盤にしているがそれらは人間の合理性によろのではなく常に感情にまつわるものといわれる。

自由主義性を保っていくしかない今の世ではそれこそ自らの感情を磨き育てる必要がある。

私たちの感情は霊的特性ではなく、自由意志として所与のものでもない。感情はあらゆる哺乳動物と鳥類が生存と繁殖の確率を素早く計算するのに使う生化学的なメカニズムである。感情は直感や霊感や自由に基ずいていない計算に基ずいているのだとユバル・ノア・ハラリは言っている。

感情は合理性の対局ではなく進化が育んだ合理性を体現しているといわれる。しかしそれをハラリのように確知するには相当な努力を要する。

三浦春馬は五代の人生検証をするうちに五代の体得した歴史検証結果を体得した。五代の身体を自己の身体で丸ごと取り入れようと努力した。さながら親鸞が法然の教えを自己のものにしようと努力したように。親鸞は弟子から「本当に仏様は存在しますか?」と尋ねられた時に「自分もよくわからない、しかし法然先輩が仏様は存在すると言っている」と答えている。

歴史を育てる意味でも人間がスマートフォンになじむのではなく自分の体にしっくりとなじもう。そうでないと世界と(自己と他者とも)しっくりなじむことはできない。

自己に内在する承認欲求、出世欲を人に評価されたいという欲を大切に育もう。

令和2年12月30日

五代友厚映画製作委員会会長 廣田 稔

「五代友厚(仮題)」映画製作委員会

  • 製作者:廣田 稔  製作委員会プロデューサー:鈴木 トシ子
  • 映画製作委員会:五代友厚プロジェクト、鹿児島テレビ放送、奈良新聞社、クリエイターズユニオン、廣田稔法律事務所
  • 出資者:製作委員(個人、団体多数
  • 製作会社:クリエイターズユニオン
  • 後援:大阪商工会議所、鹿児島商工会議所、大阪天満宮、公益財団法人 大阪観光局(予定)