熊本県人吉市の人吉の語源は1説では舎が上下に分かれたものと聞いた事がある。一つの舎(建物)に人が集う姿を思い浮かべている。
今回令和2年7月の球磨人吉水害で私が応援しているカフェレストランと甘味処の2店舗が天井近くまで浸かった。
早く補修してそれこそ人吉に集う場所の復活を願ったが何故かカフェレストランの家主からストップがかかったその理由が不明である。全国からの支援や補助金を待ちたいという事であろうか?非常に驚いた。災害時に自助努力を二の次にして人の支援を待つこというでは今危機に瀕している自由主義経済を守る事も出来ない。
布施という言葉にしても道元禅師は「一銭一草の財を布施すべし、此の世侘世の善根を兆す」と言われている。自分に対し他人なり自分からの布施を求める事は神仏の指す生き方に違反する筈である。自分の古里での出来事で少々嫌になっていた。ところが三浦春馬に叱責された。
三浦春馬の「日本製」(株)ワニブックスの熊本県編P344~351を観ると熊本県川尻の天明堂の北川和善さんとの出会いが書いてあった。
そこで「開懐世利」とは中國明時代の地理書に伝わる川尻の古名だとかその意味は「懐を開いて世に利をなす」ことである。
三浦春馬がその紹介に続けて「地域という視点、地域が人を支えて、人が地域を発展させる、ともに成長していく、欲にかられず・・・先生もまだまだでんな人に期待せず自分でもっと精進しなされ!」と叱られてしまった。
川尻の本名「開懐世利」それをテーマとして春馬の言葉に勇気づけられた。球磨人吉にも共に集い、ともに成長していく人が少しづつでも増えていく姿を浮かべ、今少し頑張ってみたいと思った。
令和2年10月28日
五代友厚映画製作委員会会長 廣田 稔