昨夜、大阪府知事の吉村洋文氏が、読売テレビのニュース番組TENに出られていた。そこでは知事は明確に
「新型コロナ感染の拡大は緊急事態だ。市民を守るため大阪は行動する。その優先順位は何か?
まず、人命だ。救える命を一人でも多く救う。社会的距離を取り、外出を厳しく規制し、医療の態勢も整える。これらは痛みを伴う。商店を閉じ工場を止め、私権も制限する。でも実行する。公益のためだ。
公益(人命を救う)→措置(大阪の介入)→損害(コスト)。損害は一部に集中しがちだ。公益のために生じた損害を、社会全体で負担しよう。つまり補償だ。それが正義の感染防止のカギ。大阪はこれを柱にすべきだ。」
と明言し、しかもそも補償の財源についての配慮も忘れていなかった。その考え方以外に正解がないことは、社会学者の橋爪大三郎先生の言うとおりである。問題はそれに基ずいて政治家が国民が、自ら共生を求めて努力して行動することである。
同知事が大阪府との職員とともに日夜、苦労していることに感謝したい。同知事が専門家の意見を尊重し、日々苦労されている姿、謙抑性に富んだ目付が、北浜にある大阪証券取引所の前に存立する五代友厚の像の目差しにそっくりである。今五代に巡り合った気がした。中村哲先生に次ぐ2代目の今五代である。
府知事にも映画に出てもらっていてよかった。
府知事、府職員は体に気を付けて頑張ってほしい。
令和2年5月7日
廣田 稔