ゴーンの保釈逃亡は一つにはグローバル経済の国民国家への挑戦とも言いうる。
グローバルリズムは経済状況を表現するだけでその中に倫理なり行為規範が存在すると考えるのは誤りである。その誤りはアダム・スミスの国富論にも出ている。アダム・スミスは人間そのものに神が宿ると信じていたものと考えられる。
神は人類の集合的英知といわれる。それを知るには学問が必須である。グローバルとは広がるという意味で金儲けを目的とする資本主義となじみやすい。そこで国民国家との折り合いをつける必要がある。
国民国家は1780年のフランス革命に始まるのではなく1568年のスペインに勝ったオランダから始まっている。そのオランダの先生から長崎出島伝習所で五大友厚はこの国民国家のあるべき姿を学んでいる。だから1865年の英国留学に学生16名を同行している。
是非、五大友厚の映画上映会に集まって頂き国民国家とグローバルリズムとの調和をどうするかについて、あるいはその限界に検証したい。そうして皆であるべき日本、世界、地球の有り様を考え学んで話し合いたい。
令和2年 1月5日 廣田 稔