トランプは、国力というものの真なる意味を理解していない。確に米国は、インディアンから奪取した広大なる土地、アフリカからの労働力それに、石油があり非常に恵まれた国である。それが国力の源となっていることに相違ないがそれだけが真の国力だと思うことは、余りにも一面的な認識であり、資本主義国家にあける資本と政治の固い結束の歴史を余りにも知らなすぎる。
1568年、小さい国であるオランダが、スペインに勝利したのは何故か?
1789年のルイ16世の時のフランス革命がルイ15世の時のミシシッピバブル政策の失敗にあること。
フランスに変わり、大英帝国が出来たのは何故か?
1827年ナヴァリノの海戦でギリシアが勝利してオスマン帝国からどうして独立できたのか?
以上の歴史を検証すれば、国家が強くなる時は、その国家は法の支配と私有財産を擁護する時であり天然資源はないものの、平和を享受し、公平な裁判制度と自由な政府を持つときに始めて、未来への信頼を勝ち取ることが出来、強くなってきたことが判明するのである。(ユヴァル・ノア・ハラリ。サピエンス全史、下巻156P他)
早く、普通のあるべき政治家が米国の大統領に就任されることが世界で切望されている。
カント「自分の理性を使う勇気を持て!」
令和元年12月31日 廣田 稔