今こそ日本人よ知性を呼び起こせ
国民国家を守り民主主義のスローガンを揚げれば安定と発展が続けられるという甘えが今の日本には蔓延している。そのため日本にもトランプが出現する危険性がある。「未来はグローバリストのものではない愛国者のものである」と叫ぶ人が?
国民国家が液状化している。民主主義の危機だと言われる。
しかし、それならどうしたら良いのかについての対策について正確に論じられることが少ない。
今回、五代友厚ならその対策をどう考えるのかについて私見を述べたい。(私見と言っても私が創造したものではなく、ほとんどが他者からの教えの中から抽出したものであるが・・・)
日本国家の安定と発展のための対策
- まずは国民一人一人が民主主義と国民国家との成り立ちが、人民(オランダ・フランス人民)の血の滲むような努力の結果、やっとのことで得たものであることを歴史を学ぶ中で体得することが必要である。その上で一方、日本ではその各制度は第二次大戦での犠牲になった300万人の先人たちの死によって、天から賜わったものであることを学ぶ必要がある。
- それには、中高生迄に教科書・新聞の日本語の読解力をつけ数学を学び論理的・思孝能力をつける必要がある。そこではAIを操作するだけではない。差別化できる能力まで高めることが肝心である。
- グローバリズムには物と金(ユーロ・ドル・円)と人(民族移動問題)との三種があり物のグローバリズムは経済原則上肯定できるが、人と金においての慎重は検討が必要で、グローバリズムは元々過剰な生産物の販路を求めるための動きであることを理解することが大切である。グローバルには米国のものとイスラーム共同体のものの二つがあり世界紛争の元となっていること及びイスラーム共同体が1916年のサイクス・ピコ協定によって分断されたことによってイランイラク戦争が始まったこと。スラーム共同体では喜捨の文化を持つが資本主義の世界では自己決定・自己責任の原則が行き過ぎており、喜捨の文化が育っていないことが特質であることなども認識する必要がある 。
- 最後に、今の資本主義は自己決定・自己責任との原則の行き過ぎで共生の意識が極端に薄れており、一部の金持ち(GAFAを含め)の財だけ肥大化し、多くの国民が苦しんでいる状況にあることも理解しなければならない。
従って先人からの英知は我々に対し「文化・共生の意識をとり戻し相互支援・相互扶助の情と制度の実施に邁進する必要が大である」と豪語している。
それなくして、日本国家の安定と発展はありえないと言われている。
第二、それにしても今の日本は、法曹会も放送会も政治の世界でも①時間を守れ②嘘をつくな③法則を守れとのコンプライアンスが行き過ぎており、知性の働き・正義の真なる追及が二の次となっている。世も末である。もう日本の企業のトップや政治家が深々と頭を下げる姿をテレビで見せて欲しくはない。視聴者である我々が舐められている様な気がしてならない。
日本人は右脳の働きを生かせていない。貧した人間になりかけている。しっかりしなくては!
令和元年11月13日
映画五代友厚のクランクアップを迎えて
廣田 稔