活動レポート

TOMOATSU GODAI PROJECT

五代プロジェクトのメンバーへ

五代友厚の検討の仕方 それはまず夢中になって五代友厚について書かれた本を熟読します。
その中で、五代友厚に他者貢献の性格があるのか、その他者貢献はどこから生まれてきたか?を観察します。夫々一つの仮説を立ててみてください。その上で他の書籍を検証し、その反証事例があればその仮説を書き換えます。
その作業を繰り返す中で事象の背後に見えない筋書きを予感・直感する脳力を研くことができます。人間のあるべき知性が発動します。
今何故、寺子屋の教育が見直されるべきなのか?
それは今の教育が人間世界の外との関りを持つことなくグローバリズムの名のもとに、金と欲望求の中に理没しているからであります。

豊子夫人について。
五代龍作は「人と為り貞淑温良、君に仕えて内助の功勘からず」と記している。
豊子は大和国部下郡八尾村盤野の管野慶司の長女である。菅野は儒教家で寺子屋をやっていたという。豊子が影響を受けた寺子屋の教育が今見直されている。
それは市場原理・競争原理が導入された結果、学校教育が荒廃したからである。
教育は「商品」であり、学校はその「売り手」であり子供たちや保護者は「顧客」であるというスキームで学校教育が論じられるようになり、結果子供たちの学習意欲が老化したのである。(内田樹の講演集より)
寺子屋の教育とは、主として生活に必要な知識を教えたと言われているが論語の素読とともに能の謡も学んでいたのである。謡で日本の文化を「論語」や漢語によって中国の文化を学んでいたのである。謡はしかも絵付き、本がそこには手紙の書き方や礼儀作法も出ている。
孔子の論語は単なる実利的な処世洲ではない。
六芸(礼・楽・射・御・書・数)に何故信が無いのか悩んだことがあるが・・・
一番目の礼とは、ただの礼儀作法のことではなく「この世に存在するもの」とだけ関わっていたのでは「この世」も仕組みは決して見えない。
そのため五代プロジェクトは、友厚命日の日に弔いの儀式を挙行している。
この世の仕組みについて一望俯瞰的に見るには「この世に存在しないもの」を見る必要がある。地図を見る技術に繋がる。世界を水平的に二次元的にとりあげて領土拡張の戦争をしていても真なる国力にならない。それには地球儀が要る。しかもそれを回して過去と未来に向けて時間の中で回してみる必要がある。
地球の構成メンバーは、いま生きている人間だけではなく死者とこれから生まれてくる子供たちも含まれている。
是非、㈱長谷川工務店の本店地下平野町キャリーの五代友厚展に来て、地球儀を回してみられたい。
寺子屋教育の実質上の再建に向けて、豊子の人生検証プロセスの手助けを期待したい。

さて豊子を演じる女優は誰に決まりますやら。楽しみである。

「五代友厚(仮題)」映画製作委員会

  • 製作者:廣田 稔  製作委員会プロデューサー:鈴木 トシ子
  • 映画製作委員会:五代友厚プロジェクト、鹿児島テレビ放送、奈良新聞社、クリエイターズユニオン、廣田稔法律事務所
  • 出資者:製作委員(個人、団体多数
  • 製作会社:クリエイターズユニオン
  • 後援:大阪商工会議所、鹿児島商工会議所、大阪天満宮、公益財団法人 大阪観光局(予定)